冴えない彼女の育てかた、♭、Fine 感想

明るいオタクの主人公が春休みに家の近所の坂道で出会った少女、加藤恵をメインヒロイン、モデルにして、
胸がキュンキュンするようなギャルゲーのキャラとゲームを製作していくアニメ。

以前から気になっていたアニメで、偶然、Abemaで見ることが出来たので、見ました。
何かで見た加藤恵のキャラクターとギャルゲー制作（個人的にギャルゲーにはまったく詳しくないです）
という内容が気になっていました。

見ごたえはありましたね。
特に可愛くて美人だけど存在感の無い影が薄い女の子の加藤恵が、服をコーディネートしてもらったり、
演技指導をしてもらったり、ゲームのシナリオを安芸倫也と考えたりして、
少しづつ倫也の理想のメインヒロインを演じられるようになり、
そして、３次元の女の子としても、表情豊かに、喜怒哀楽を表に出して、人間的に魅力的な女性に変化していく。

恵のキャラクターの変化の過程が良く、ここは見ごたえがあったかな。
３次元の女の子としては堅実な女性なんだけどね。

キスシーンは初々しく、ちょっと見ているのが恥ずかしくなってくるシーンだが、
全体的な倫也と恵の掛け合いは面白いと思った。

最近たまたま見た安田大サーカスのクロちゃんのキスシーンよりは１００倍いいかな。
「Yahoo!JAPAN」に記事があったので、動画も見たのだけどね。
バラエティ番組の企画なのか、クロちゃんに恋人ができるという、
こちらもクロちゃんによるラブストーリーみたいだからね。
笑われたり、悲鳴をあげられたりと散々な印象だったみたいだけど、
笑っては可哀想なんですよね、クロちゃんではなく、相手の女性の方が。
一応、クロちゃんのことが好きで、彼女になりたいという方のようなので。

うーん、こちらのアニメは気恥ずかしいけど、爽やかです。

澤村・スペンサー・英梨々、霞ヶ丘詩羽、氷堂美智留、波島出海、波島伊織などのキャラクターも個性的で面白い。

個人的にラブコメディ、ラブストーリーというジャンルはそれほど見るジャンルではないけれでも、
（比較的、他のジャンルのアニメを優先的に見ている傾向にあるかも、あと、時間的にたくさんのアニメを見るのは難しい）
良い見ごたえのあるアニメだと思いました。
まあ、きわどい表現の部分は個人的に特に必要はないと思っているけれども。

ストーリーのテンポも良く感じたから、見やすかったかな。

２次元にしか興味の無かった主人公の安芸倫也がゲーム制作を通して、３次元の加藤恵を好きになってしまうという、
まあ、ある意味では当たり前と言えば当たり前（自分の好みのキャラクターを作る上でのモデルだから）の展開なのだが、
なんか、ほのぼのとしていいかな、こういうのも。

オタクの物語なのに、眩しいストーリーが見ていて心地よいアニメだ。
でも、眩しすぎて、胸が苦しくなるアニメでもあるね。
ラブコメディ、ラブストーリーってそういうものだよね。

男は好きな女性を宝物だと思った瞬間、完全敗北なのかな。
「からかい上手の高木さん」もそうだけど、
自分の大切な宝物を自分自身では傷つけられなくなるから、あとは言いなりかな。
主導権を握られるか、管理されるか、支配されるか、翻弄されるか、命運を握られるか。
これで好きな女性の完全勝利。
好きな女性が素晴らしい人間ならば、いいけどね。
倫也は良かったのだよね。
恵は堅実な女性だから。
３次元の女性を見る目はちゃんとあったんだよね。

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